森林の集約化について

 市では、林業経営の効率化や適正な森林管理を促進するため、令和3年度より森林経営管理事業「能代システム」に取り組んでいます。本事業により、森林所有者や境界が不明な森林の解消が進み、森林整備に関心を持つ所有者も増えていますが、多くの森林が1ヘクタールに満たない小規模林のため、整備を進めるには森林の集約化が重要なポイントになります。
 そこで、令和6年度にモデル事業として苅橋自治会・白神森林組合・市の三者共同で集約化に取り組んだ事例を紹介するとともに、本事例を参考に集約化に取り組む自治会等を支援します。


 

1.森林の集約化とは?


 小規模・分散している森林を集め大規模化し、効率的に間伐等の森林施業を実施することです。木を販売した際の収益が高くなるため、森林所有者に大きなメリットがあります。


 

2.モデル事業で集約化した森林の概要は?


森林所在 常盤(砂長根・東石坂)地内
森林面積 26ヘクタール
森林筆数 126筆
所有者数 58名(自治会内34名 自治会外24名)
整備計画 令和7年度から複数年に分けて森林整備(間伐等)を実施


詳細は、関連ファイルをご覧ください。(集約化モデル林)

 

3.モデル事業での集約化のながれは?


1 森林所有者を取りまとめる自治会と集約化の方法や場所を相談
2 集約化する森林の情報を収集(現況および所有者情報など)
3 自治会内の所有者を対象とした説明会の開催
  Point「森林の整備内容」「木を販売した収益の分配方法」を自治会内の所有者で決定
4 自治会外の所有者に集約化への参加意向を確認(アンケート郵送)
5 森林所有者から森林整備のための委任状や契約書等を取得


 

4.市が支援する内容は?


〇 集約化する森林の現況や所有者情報などの収集
〇 説明会への参加
〇 説明会資料や意向確認アンケートなど各種関係書類の作成
〇 森林組合や市外等の森林所有者との連絡調整
〇 その他集約化に関する団体(自治会等)からの相談受付


 

5.市が支援する要件は?


〇 森林経営管理事業「能代システム」実施済で境界や所有者が明確な杉林であること
〇 自治会や森林の管理団体など、森林所有者を取りまとめる団体があること
〇 集約化後に皆伐をした場合は、必ず再造林(杉等)すること
〇 集約化後の面積が3ヘクタール以上かつ木材を運搬できる道路に接していること


 

6.集約化でどのくらい森林整備が進んだの?


※森林整備の実施状況を追加更新します。