高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施事業について
●高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施事業について
・令和2年4月「医療保険制度の適正かつ効率的な運営を図るための健康保険法等の一部を改正する法律
が施行され、「高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施」という新たな制度が始まりました。
後期高齢者の医療保険者である秋田県後期高齢者医療広域連合と市町村が協力して、後期高齢者の健康
増進・フレイル予防に努める新たな仕組みです。
・市では、市民保険課、長寿いきがい課、健康づくり課、市民福祉課が連携し、秋田県後期高齢者医療
広域連合と協力して、高齢者が地域で健康的な生活を送ることができるよう、保健事業と介護予防の
一体的な実施に取り組みます。
※厚生労働省資料より
能代市の取り組み
健康診査や医療・介護に関するデータから、後期高齢者の健康状態を把握し、取り組みに
つなげていきます。
■高齢者に対する個別的支援(ハイリスクアプローチ)
*対象となる方には、個別にご案内を送付いたします。
1.健康づくり訪問
レセプト情報等から抽出した高血圧未治療者・重複投薬者・多剤服用者に保健師が
個別に訪問し、保健指導を行います。
2.健康状態が不明な方へ保健師等が個別訪問し、状況を把握します。
3.低栄養予防
健診結果をもとに、管理栄養士が個別に訪問し、栄養指導を行います。
4.重症化予防(糖尿病性腎症)
未治療者へ管理栄養士が個別に訪問し、受診勧奨等を行います。
■通いの場等への積極的関与(ポピュレーションアプローチ)
1.高齢者の通いの場等において、運動・栄養・口腔等の健康教育、健康相談を行い、
フレイル予防に取り組みます。
2.参加者の健康状態の把握(フレイル状態のチェック)を行います。
日常生活圏域4圏域(本庁地域、北地域、南地域、二ツ井地域)でフレイル健診を
実施します。
6月と11月の2回測定し、効果を判定します。
3.フレイルチェック測定会を実施します。
市役所本庁舎、二ツ井町庁舎、向能代公民館、東部公民館を会場に、
体成分測定を行います。
あわせて、保健師による健康相談や、管理栄養士による栄養相談を行います。
※詳細は関連ファイル「令和5年度フレイルチェック測定会日程」をご参照ください。
4.各種測定機器を用いた出前講座を行います。
・体成分測定
・握力測定
・舌圧測定
・パタカ測定
5.気軽に相談ができる場を作ります。
市民保険課では、保健師による健康相談や、管理栄養士による栄養相談に対応して
います。
本庁舎①~④窓口にお気軽にご連絡ください。
フレイルを予防しよう!
■フレイルとは?
「虚弱」という意味で、健康と要介護の中間の状態のことをいいます。
フレイルには、
・身体的フレイル
・オーラルフレイル(歯、舌、口周りの筋肉、飲み込み等の機能低下)
・心理的・認知的フレイル(うつ傾向、認知機能の低下)
・社会的フレイル(人との交流が減る)
といった様々な側面があります。
これらは単独で起こるのではなく、生活習慣や身体・心の状態によって、複雑に絡み合いながら
進行していきます。
早くフレイルの状態を発見して対策を行えば、元の健康な状態に戻る可能性があります。
■フレイルをチェックしてみよう!
国では、多面的なフレイルをチェックするために、「高齢者の質問票」を作りました。
体と心の健康状態や認知機能、食習慣、口腔機能、体重変化、社会参加等15項目です。
この質問票を活用し、心身の機能を総合的にチェックしてみましょう。
質問票は、総合的な健康状態を把握するものです。
質問項目の“できること”を増やせるよう、日常生活見直してみましょう。
■フレイル予防のポイント
健康で元気に過ごすためには、適切な栄養摂取、お口の健康、運動、社会参加が大切です。
生活の中に、自分に合った方法で取り入れてみましょう。
ポイント1 適切な栄養摂取
1日3食しっかり食べてバランスよく栄養をとりましょう。
たんぱく質を意識してとり、低栄養を防ぐことが大切です。
ポイント2 お口の健康
お口の健康は全身の健康に関係しています。
お口の❝ささいな衰え❞に気を付けましょう。
【口腔清掃】 【定期受診】 【お口の体操】
ポイント3 運動
運動を習慣づけ、体力を保ちましょう。
筋力を維持して自立した生活を送ることができます。
【有酸素運動】 【筋トレ】 【柔軟体操】 【バランス体操】
ポイント4 社会参加
「社会参加」は心身の活動を活発にします!
ボランティア活動や「通いの場」に参加してみましょう。
【自分にあったものを見つけましょう】