脳脊髄液減少症に関する情報について
●脳脊髄液減少症とは
交通事故を始め、転倒やスポーツ外傷、体に衝撃を受けたことなどが原因で脊髄硬膜から脳脊髄液が漏れ、脳脊髄液が減少してしまう病気です。脳脊髄液が減少することで、大脳や小脳はそれとともに下がってしまい、脳と頭蓋骨をつないでいる神経や血管が引っ張られて脳の機能が低下するために、神経系の症状、激しい頭痛や、首の痛み、めまい、倦怠、視機能障害、吐き気、耳鳴りなどさまざまな症状がでます。
未だ定まった知見や診断基準・治療方法が確立されてはいませんが、研究者によりますと、急性期の患者さんの場合は安静臥床と水分摂取のみで自然治癒する可能性があること、慢性期で自然治癒が期待できない場合には「硬膜外自家血注入(ブラットパッチ療法)」が有効であることが報告されています。ブラットパッチ療法は平成24年5月に先進医療に承認され、平成28年4月からは「脳脊髄液漏出症(関連学会の定めた診断基準において確実または確定と診断されたもの)」の治療を行う場合に保険適用されることになりました。
●脳脊髄液減少症に関する医療機関情報
能代市内の医療機関では、JCHO秋田病院(整形外科:52-3271)で診療・相談を、能代山本医師会病院(神経内科:58-3311)で相談を行っています。
※医療機関情報では、秋田県医師会及び秋田県病院協会の協力を得て県内78ヵ所の病院に対してアンケートを行った結果、「脳脊髄液減少症」に対する診療等を行っていると回答した病院のうち公表することについて同意をいただいた病院のみを掲載しております。
※ここに掲載されていない医療機関が全て診療・相談ができないということではありません。
※受診の際は必ず事前に医療機関に問い合わせをしてください。
※治療法については担当医師とよくご相談ください。