能代市史 資料編 中世二

A5判 本体1,209頁能代市史 資料編 中世二
写真:107点

 秋田実季の時代は急速に近世への質的転換を
見せたのである。 太閤検地に押されて実季の領
内支配の体制が着々と 整備されていった。 知行
制度が完成の域に達して家臣団の構成が整備さ
れ、湊城の建設が始まって政庁の姿も見えてきた。
経済的にも全国的な流通の波に乗り始めた。
 実季が一気に走った時代はわずかの期間であっ
たが、檜山から湊にかけての地域を近世的な秩序
に 置き換えていった怒濤の時代であった。

この中では「読み下し」、「現代語訳」、「解説」をつけて
読みやすくしています。

目次

第三章 中世二
 第一節 秋田実季の領内支配と太閤蔵入地
 第二節 秋田実季と南部・浅利両氏との抗争
 第三節 豊臣政権への杉材運上
 第四節 秋田領の経営と諸商品の流通
 第五節 徳川政権下の秋田実季
 第六節 秋田実季と羽賀寺

第四章 非編年資料
 第一節 系図
  秋田家系図、安倍姓下国氏系譜、下国伊駒安陪姓之家譜、
  安倍姓湊氏系図、野村平左衛門覚書、浄願寺系譜、浅利氏系図
 第二節 縁起
  本浄山羽賀寺縁起、羽賀寺縁起、古四王社縁起、赤神山本山縁起、
  八森不動明王記、房住山昔物語
 第三節 軍記・記録
  奥羽永慶軍記、新羅之記録、津軽一統志、鹿角由来集、戸沢家譜、浅利軍記