能代市における水素エネルギーに関する基本方針を策定しました。

水素は、利用段階ではCO2を排出しない低炭素型のエネルギーであり、無尽蔵に存在する水や多様な一次エネルギー源から様々な方法で製造することができます。気体、液体、固体というあらゆる形態で貯蔵・輸送が可能であり、省エネルギー、環境負荷低減、産業振興、エネルギーセキュリティーの改善、非常時対応などに貢献し得ることから、将来の二次エネルギーの中心的役割を担うことが期待されています。
 

本市では、再生可能エネルギーの導入により、地域と産業の活性化につなげるための取り組みを進めており、特に風力発電が着実に導入されております。また、JAXA能代ロケット実験場では、国内最先端の液体水素の研究環境の中で、先進的な実験が行われております。

 本市の「強み」である「風」と「JAXA能代ロケット実験場」などを活かし、
先行して水素利活用の取り組みを進めることで、今後、大幅な市場規模の拡大が予想される水素関連産業への地元企業の参入や企業誘致につながる可能性が高くなると考えます。そこで、本地域に即した次世代エネルギーの活用方策を研究する「能代市次世代エネルギー研究会」の下に、「水素エネルギー研究部会」を設置し、本市における水素関連の取り組みの方向性について検討を重ねてきました。

 そして、能代市次世代エネルギー研究会でまとめた原案をもとに、
平成30年3月、「能代市における水素エネルギーに関する基本方針」を策定しましたのでお知らせします。 

 
今後は、策定した基本方針を基に、エネルギーのまちとして全国の先頭に立ち、「水素社会」の早期実現に積極的に取り組んでまいります。