風しんについて

  平成30年9月現在、首都圏を中心に風しんが流行しています。

  風しんは、発熱、発疹、リンパ節の腫れを特徴とするウイルス性発疹症です。感染していても、3つの症状がそろわなかったり、症状が出なかったりする人もいますが、重篤な合併症を併発する場合もあります。通常は自然に治りますが、まれに脳炎になったり、血小板という血液の成分が減少して、皮膚に紫斑が現れる人もいます。
 
 ・風しんウイルスは患者さんの飛沫などによって他の人にうつります。
 ・潜伏期間は2~3週間(平均16~18日)です。
 ・症状は、小紅斑や紅色丘疹、発熱、リンパ節腫脹(全身、特に頚部、後頭部、耳介後部)が特徴で
  す。
  発熱は38~39℃で、3日程度続き、皮疹も3日程度で消失します。
 ・症状が出る前後の1週間は、周りの人にうつす可能性があります。


 近年の風しんは、成人に多く見られ、平成25年には20代から40代の年齢層で男性を中心に流行しました。大流行した平成25年度をピークに報告数は減少していますが、平成30年に流行しているように、引き続き注意は必要です。

●特に昭和54年4月2日~平成2年3月31日生まれの男女は、ワクチンの接種率が低くなっています
●昭和54年4月1日以前に生まれた男性は、子どもの頃にワクチン接種の機会がありませんでした
●20~40代男性の12.3%は風しんの抗体を持っておらず、20~40代女性の約14%は、風しんの感染予防に充分な抗体を持っていません

※平成26年度感染症流行予測調査

 妊婦、とくに妊娠初期の女性が風しんに感染すると、生まれてくる赤ちゃんが『先天性風しん症候群』という病気にかかってしまうことがあります。赤ちゃんが『先天性風しん症候群』にかかると、耳が聞こえにくい、目が見えにくい、生まれつき心臓に病気がある、発達がゆっくりしているなどの症状が出る可能性があります。赤ちゃんが生まれつきこのような病気にならないよう、家族みんなで風しんの予防接種を受けることをご検討ください。
                      
予防接種を受けましょう
  風しんワクチンは、1回の接種で約95%、2回の接種で約99%風しんを予防することができます。妊娠中の女性は、風しんの予防接種を受けられません。

*1歳時 及び 小学校入学前1年間の幼児(年長児)
  → 麻しん風しん第1期 及び 麻しん風しん第2期を受けましょう(定期予防接種) 
*妊娠を希望する女性
  → 妊娠前の接種をご検討ください  ※接種後2か月は避妊が必要です
*成人男性、妊娠中の女性の家族
  → 風しんにかかったことがない方、風しんのワクチンを受けていない方、抗体がない方、不明な方は、接種をご検討ください

成人に対する風しんの予防接種費を全額補助します
 補助対象者:1)妊娠を希望する女性
         2)妊娠を希望する女性のパートナー
         3)妊娠している女性のパートナー
         4)妊娠している女性と同居している方
 詳しくは、こちらのページをご覧ください。
 
◎そのほかの予防方法
 (1)外出後の手洗い、うがい、咳エチケットに気をつけましょう。
 (2)急な全身性の発疹や発熱などの症状が現れたら、早めにかかりつけ医にみてもらいましょう。
 (3)受診の際には、マスクを着用する、咳エチケットを守るなど、感染を広げないように注意してください。
 (4)やむを得ず外出をする場合は、できるだけ人ごみを避けましょう。

 詳しい情報は関連ファイル及び関連リンクからご覧ください。