平成30年度運用状況


市では環境配慮の取り組みを継続的に行うために、組織の活動を体系的、効率的、効果的に運用する環境マネジメントシステムに取り組んでおります。
運用状況については、事業者、行政組織の代表によって組織される環境監査委員会によって監査されます。


【令和元年度環境監査委員会】

日   時:平成2年1月28日(火)午後1時30分~
場   所:能代市役所新庁舎 会議室9・10
出席委員:外部事業者の委員2名 市役所職員5名 事務局3名



【平成30年度運用状況】

 
No 項目 目標数値 基準年 設定期間
1 二酸化炭素 4.0%以上 平成25年度 平成27~30年度
減少

二酸化炭素排出量は、0.5%の減少となってい。                                                             
これは、ガソリン、灯油、A重油、都市ガスの使用が減少したことによる。

2 ガソリン 4.0%以上 平成25年度 平成27~30年度
減少

ガソリン使用量は、10.0%の減少となっている。                               
これは、平成26年度に道路河川課で使用していたランドクルーザーを経年劣化のために廃車にしたことと、平成27年度に市民福祉課のマイクロバスがガソリンから軽油に変更となったことによる。

3 軽油 4.0%以上 平成25年度 平成27~30年度
増加

軽油使用量は、8.9%の増加となっている。
これは、市民福祉課のマイクロバスがガソリンから軽油に変更になったことと、平成28年度に生涯学習・スポーツ振興課にトラックが導入されたことによる。

4 灯油 4.0%以上 平成25年度 平成27~30年度
減少

灯油使用量は、10.5%の減少となっている。                                       
これは、浄水場や終末処理場の暖房設備をエアコンに変更したことや、二ツ井総合観光センターが閉鎖になったことによる。

5 A重油 4.0%以上 平成25年度 平成27~30年度
減少 重油使用量は、14.0%の減少となっている。                        
これは、小学校での暖房使用が減少したことや、二ツ井公民館のボイラー切替工事により、使用燃料がA重油から灯油に変更となったことによる。                  
6 液化石油ガス(LPG) 4.0%以上 平成25年度 平成27~30年度
増加

液化石油ガス(LPG)使用量は、23.6%の増加となっている。
これは、新たに道の駅ふたついが稼働したことと、下水道区域拡大により流入下水量が増加し、下水排水ポンプの稼働量が増えたことによる。

7 都市ガス 15%以内の増加 平成25年度 平成27~30年度
減少

都市ガス使用量については、8.4%の減少となっている。
これは中央公民館、文化会館の利用者が減少したことや、使用量の大部分を占める図書館において、例年より気温差が大きくなかったために暖房の使用量が減り、また、こまめに空調設備の間引き運転を行ったことが要因と考えられる。

8 電気 4.0%以上 平成25年度 平成27~30年度
増加

電気使用量は、1.8%の増加となっている。
これは、道の駅ふたついが平成30年7月から稼働したことによる。

9 水道 2.0%以上 平成25年度 平成27~30年度
増加

水道使用量は、27.4%の増加となっている。
これは、平成27年8月30日に高齢者ふれあい交流施設「ゆっちゃん」が通年稼働したこと、気温が高かったために小学校でのプール授業が増加したこと、平成28年度から留守家庭児童会が開設されたことによる。

10 事務用紙 2.0%以上 平成25年度 平成27~30年度
増加

事務用紙使用量は、8.7%の増加となっている。
B4用紙の使用量は減少しているが、A3、A4、B5用紙では、小学校や保健センターなどで使用量が増加したためである。

【A3】渟城西小学校・向能代小学校・第二中学校・二ツ井中学校…マスターペーパー節約のため、A4用紙2枚をA3用紙1枚に印刷して使用したため。

二ツ井小学校…開校10周年の各種記念行事開催等による資料作成のため。
保健センター…計画策定等の事業が増加したため。
長寿いきがい課…購入時に次年度分もまとめて発注したため。

【B5】第四小学校…平成25年度はB4を半分にカットしB5として使用していたが、平成30年度はB4を購入せず、B5を直接購入したため。

第二中学校…学習用プリントとしてB5の利用が増えたため。

11 燃えるごみ・燃えないごみ 2.0%以上 平成25年度 平成27~30年度
増加
減少

燃えるごみの排出量は21.2%の増加、燃えないごみの排出量は71.7%の減少となっている。
新庁舎移転前の平成28年度で可燃・不燃ともに大きく増加しているが、その後排出量は減少してきている。



【委員からの所見】

 市の削減目標に関し、平成30年度の活動量は25年度と比較すると、軽油、液化石油ガス(LPG)、電気、水道、事務用紙、燃えるごみの6項目において増加しました。特に水道と事務用紙の増加量が大きく、事務局からは、水道については夏の気温が高かったために学校でのプール授業が増えたことや、新たな施設が稼働したことなどにより増加となり、また、事務用紙については、学校の記念行事が開催されたことや、事業策定計画が増えたことなどの理由が挙げられました。使用量が減少した都市ガスについては、委員から、図書館ではどのような削減のための取り組みを行ったのかと質問があり、それについて事務局から、図書館では空調設備の間引き運転を実施していると説明がありました。
 27年度から30年度の計画期間における削減目標の総合的な達成結果については、ガソリン、軽油、灯油、A重油、都市ガスでは目標を達成することができ、二酸化炭素、電気では、削減できたものの、目標としていた4%の削減には届かず、液化石油ガス(LPG)、水道、事務用紙、燃えるゴミ、燃えないゴミにおいては使用量が大幅な増加となり、目標を達成できなかったと説明がありました。

   委員からは、今後、庁舎等の監査を実施する際には、前回の監査で挙げられた問題点を事務局が改めて委員に明示することで、委員も問題点に焦点を合わせやすくなり、問題解決に向けてより話を進めやすくなるのではないか、などの意見がありました。