平成１９年度環境監査報告
●環境監査とは
市の環境マネジメントシステムが、ＬＡＳ－Ｅの基準に沿って適切に運用されているか、各課、各施設、各職員の取組みが適正に実行・維持されているか否かを環境監査の実施により検証します。環境監査委員会は市民および事業者、行政組織の代表（任意）、ＬＡＳ－Ｅ事務局から派遣される専門家等で構成され、システムの対象範囲すべての実行部門を環境監査の対象とします。
監査方法は、環境監査委員が各実行部門を訪問し、システムに関係する書類（会議資料や報告書類等）の確認、現場目視（ごみの分別状況や節電の方法等）による取組状況の確認、職員へのインタビュー（省エネ・省資源など普段から気を付けていること等）等により行います。
環境監査の結果は環境監査委員会が取りまとめ、ＬＡＳ－Ｅ判定委員会に報告します。
●平成１９年度環境監査について
＜実施日＞
平成１９年１１月１３日（火曜日）～１５日（木曜日）
＜対象＞
・環境マネジメント推進本部
・７５実行部門
・推進事務局
＜環境監査委員＞
・民間１０名
・市職員８名
・専門家２名
計２０名
＜共通実施項目監査＞
１．エコアクション（環境活動）部門 第１ステージ
Ａ１０１、Ａ１０２、Ａ１０３、Ａ１０４、Ａ１０５、Ａ１０６、Ａ１０７、Ａ１０８、Ａ１０９
２．エコマネジメント（環境経営）部門 第１ステージ
Ｂ１０１、Ｂ１０２、Ｂ１０３、Ｂ１０４、Ｂ１０５、Ｂ１０６、Ｂ１０７、Ｂ１０８、Ｂ１０９
３．エコガバナンス（環境自治）部門 第１ステージ
Ｃ１０１、Ｃ１０２、Ｃ１０３、Ｃ１０４、Ｃ１０５、Ｃ１０６
●環境監査の概要
平成１９年１１月１３日（火曜日）から１５日（木曜日）までの３日間の日程で、平成１９年度の環境監査が行われました。
環境監査には、市民、事業者、ＬＡＳ－Ｅ事務局、職員代表の環境監査委員計１８名が参加し、７チームに分かれて環境マネジメント推進本部と各実行部門をまわり、環境監査を行いました。
初日、ミーティングの後に推進事務局（環境企画課）への監査を行い、続いて推進本部の本部長（市長）と副本部長（副市長）へのインタビューを行いました。
本部長、副本部長へのインタビューは、民間委員８名、専門委員２名の１０名で行いました。
初日の午後から最終日までは、２人１組の環境監査チームが３９の実行部門をまわり、口頭確認、文書確認、現場目視などの方法で、各実行部門、各職員の取り組み状況を点検しました。
インタビューは、推進本部員、実行責任者、環境マネージャー、一般職員に対して行われました。
環境監査チームが各実行部門の監査結果を個別所見として作成し、それらをもとに仮環境監査報告をまとめ、全日程が終了しました。
後日、個別所見や環境監査委員の意見をふまえた能代市全体の総合所見が示され、環境監査報告書が提出されました。
今回の環境監査の結果は、１２月２６日に開催されるＬＡＳ－Ｅ判定委員会で審議され、最終的な合否判定が出されます。
●環境監査委員会からの総合所見
監査の結果、共通実施項目の実施率について、エコアクション部門は８９パーセント以上、エコマネジメント部門は９３パーセント以上、エコガバナンス部門は１００パーセントで、すべての項目について○（達成）と評価しました。二ツ井地域で先行運用されていたとはいえ、市全体への拡大にはご苦労があったのではないでしょうか。推進事務局、そして環境マネージャーをはじめとする職員の皆様に敬意を表します。
平成２０年４月から開始するプラスチックゴミの分別収集もあり、職員の皆様の取組みは、民間の事業所や家庭でも参考になるものですから、日頃どのように実践されているかを市民に伝えることで、環境配慮意識を高めることを考えられてはいかがでしょうか。
ただ、設問別の内訳を見ると、リサイクル可能な紙の混入による「ゴミ分別の不徹底」が目立ちました。
既に実践されている職場があるように、ゴミ計量を当番制にして職員一人一人に責任を持たせる、個々の排出段階で分別しやすく工夫した取組み事例を紹介するなどして、改善されるようお願いします。
また、ＬＡＳ－Ｅ監査ガイドラインに沿ってはいるものの、今回、聞き取りのみの監査が多かったようです。
時間的制約もあろうかと思いますが、できるだけ現場へ 出向いて現場目視や実演による監査ができるよう、スケジュールをご検討ください。
今回の監査結果は大変良好なものでした。
しかし今回の点検は、能代市全体へ拡大した第一歩としての基礎的な内容が中心であったと考え、今後も、市民の模範となるべく気持ちを引き締めて取組みを 徹底・継続し、更に充実していかれることを期待します。