平成21年度独自目標監査結果
市では、LAS―E(環境自治体スタンダード)を基準とし、環境配慮の取り組みを継続的に行うために、組織の活動を体系的、効率的、効果的に運用する環境マネジメントシステムに取り組んでおります。
LAS―Eでは、自治体独自の目標を設定することを必須としており、目標達成状況については、市民および事業者、行政組織の代表、LAS―E事務局から派遣される専門家等で構成される環境監査委員会より監査されます。
独自目標監査の結果は環境監査委員会が取りまとめ、LAS-E判定委員会に報告します。
●平成21年度独自目標監査について
<実施日>
平成22年6月4日(金曜日)
<対象>
市役所
<監査内容>
・エコアクション(環境活動)部門 第1ステージA110
・エコマネジメント(環境経営)部門 第1ステージB110
・エコガバナンス(環境自治)部門 第1ステージC107
・その他
<環境監査委員>
・民間5名
・市職員6名
・専門家1名
計12名
●平成21年度独自目標達成状況
項 目 | 目標数値 |
基 準 年 ※1 |
平成21年度 | 増 減 | 達成状況 |
温室効果ガス排出量 |
7.4 パーセント 以上削減 |
8,421 トン-CO2 |
7,938 トン-CO2 |
5.7 パーセント 削減 |
× (未達成) |
公用車ガソリン使用量 |
2.0 パーセント 以上削減 |
66,005.0 リットル |
68,548.9 リットル |
3.9 パーセント 増加 |
× (未達成) |
及び走行距離 |
740,697 キロメートル |
751,479 キロメートル |
1.5 パーセント 増加 |
× (未達成) |
|
公用車軽油使用量 |
2.0 パーセント 以上削減 |
77,131.7 リットル |
92,738.9 リットル |
20.2 パーセント 増加 |
× (未達成) |
及び走行距離 |
361,250 キロメートル |
367,781 キロメートル |
1.8 パーセント 増加 |
× (未達成) |
|
灯油使用量 |
14.0 パーセント 以上削減 |
744,204.3 リットル |
651087.2 リットル |
12.5 パーセント 削減 |
× (未達成) |
重油使用量 |
8.0 パーセント 以上削減 |
233,500.0 リットル |
183,700.0 リットル |
21.3 パーセント 削減 |
○ (達成) |
液化石油ガス(LPG) 使用量 |
5.0 パーセント 以上削減 |
12,150.2 立方メートル |
11,032.6 立方メートル |
9.2 パーセント 削減 |
○ (達成) |
都市ガス使用量 |
2.0 パーセント 以上削減 |
28,387.0 立方メートル |
28,959.0 立方メートル |
2.0 パーセント 増加 |
× (未達成) |
電気使用量 |
6.0 パーセント 以上削減 |
9,328,555.7 キロワット |
8,958,544.9 キロワット |
4.0 パーセント 削減 |
× (未達成) |
水道使用量 |
25.0 パーセント 以上削減 |
125,301.0 立方メートル |
97,363.8 立方メートル |
22.3 パーセント 削減 |
× (未達成) |
事務用紙使用量 |
10.0 パーセント 以上削減 |
11,926,655枚 | 11,331,169枚 |
5.0 パーセント 削減 |
× (未達成) |
燃えるごみ排出量 |
9.0 パーセント 以上削減 |
6,326.0 キログラム |
5,495.5 キログラム |
13.1 パーセント 削減 |
○ (達成) |
燃えないごみ排出量 |
9.0 パーセント 以上削減 |
337.0 キログラム |
508.5 キログラム |
50.9 パーセント 増加 |
× (未達成) |
リサイクル率 |
80.0 パーセント 以上 |
- |
75 パーセント |
- |
× (未達成) |
環境に関する 職員研修会の開催 |
年1回以上 | - | - |
○ (達成) |
|
環境に関する 情報公開・提供 |
年12回以上 | - | - |
○ (達成) |
|
環境自治体会議への 参加や自然環境保全 に向けた周辺自治体 との連携 |
- | - |
○ (達成) |
||
環境基本計画 重点施策の推進 |
- | - |
下記所見 参照 |
※1 公用車燃料使用量及び走行距離、都市ガスは、平成20年度基準
廃棄物排出量は平成19年度基準
その他の項目は平成18年度基準
●環境監査委員会からの所見
(1)評価
平成21年度の独自目標について監査した結果、エコアクション部門は勧告「×」、エコマネジメント部門およびエコガバナンス部門は良好「○」、環境自治体会議への参加や周辺自治体との連携は良好「○」、環境基本計画の重点施策は改善要望「△」と評価しました。
(2)エコアクション部門について
エコアクション部門について個々の達成状況をみると、15項目のうち12項目で目標を達成していませんでした。
ガソリンを使用する公用車の目標が達成できなかった理由について、更新に伴う一時的な増台、緊急雇用事業による増台があげられていますが、増台して余裕があるから公用車を使うのではなく、近距離の移動は徒歩または自転車、出張は公共交通機関を利用するなどの取り組みを徹底するようにしてください。
軽油を使用する公用車の目標が達成できなかった理由について、除雪車の稼動日数の増加があげられていますが、燃費を確認すると平成18年度5.95キロメートルから平成19年度4.77キロメートル、平成20年度4.68キロメートル、平成21年度3.97キロメートルへと年々悪化しており、除雪車以外の原因も考えられます。エコドライブを心掛けるといった取り組みを再度徹底するようにしてください。
そして個々の取り組みが積み重なった結果として、温室効果ガス排出量の削減目標を達成していませんでした。また、水道使用量や事務用紙使用量の目標が達成できなかった理由が明らかになっていません。一つ一つの原因を分析することによって対策を講じることが必要です。
(3)環境基本計画の重点施策について
目標は達成しているものの前年度より悪化しているもの、目標を達成しないまま悪化しているものがあります。悪化しているものについては「環境のまちづくり市民懇談会」などとも相談し、今年度は目標に近づくよう努力してください。
循環型社会の形成について、資源リサイクル関連企業の新設・増設、ごみ分別推進モデル地区など、動きがみられないものがあります。これらは市が積極的に働きかけないと出てこないかもしれません。事務局から担当課へ催促して実現するようにしてください。
(4)今後について
能代市が組織としてマネジメントシステムを推進していくためには、各部局の担当者が集まり協議する環境マネージャー代表会議の役割が重要です。今年度はこの後、すみやかに環境マネージャー代表会議を開催して結果報告し、対応を協議するとともに取り組みを再確認してください。
秋に行う共通実施項目監査において、各職場、各職員がどのような取り組みをされているか、それが監査時だけでなく習慣になっているかを確認させていただきます。