平成20年度独自目標監査結果
市では、LAS―E(環境自治体スタンダード)を基準とし、環境配慮の取り組みを継続的に行うために、組織の活動を体系的、効率的、効果的に運用する環境マネジメントシステムに取り組んでおります。
LAS―Eでは、自治体独自の目標を設定することを必須としており、目標達成状況については、市民および事業者、行政組織の代表、LAS―E事務局から派遣される専門家等で構成される環境監査委員会より監査されます。
独自目標監査の結果は環境監査委員会が取りまとめ、LAS-E判定委員会に報告します。
●平成20年度独自目標監査について
<実施日>
平成21年8月31日(月曜日)
<対象>
市役所
<監査内容>
・エコアクション(環境活動)部門 第1ステージA110
・エコマネジメント(環境経営)部門 第1ステージB110
・エコガバナンス(環境自治)部門 第1ステージC107
・その他
<環境監査委員>
・民間9名
・市職員7名
・専門家2名
計18名
●平成20年度独自目標達成状況
独自目標
|
目標数値
|
基準年
(平成18年度) |
平成20年度
|
増 減
|
達成
状況 |
温室効果ガス 排出量の削減 |
3.0 |
8,421
トン-CO2 |
7,886
トン-CO2 |
6.4 |
○
(達成) |
公用車燃料使用量 (ガソリン)の削減 |
現状維持
|
70,244.7
リットル |
66,005.0
リットル |
6.0 |
○
(達成) |
及び 走行距離の削減 |
現状維持
|
684,261
キロメートル |
740,697
キロメートル |
8.2 |
×
(未達成) |
灯油使用量の削減 |
8.5 |
744,204.3
リットル |
638,997.9
リットル |
14.1 |
○
(達成) |
公用車燃料使用量 (軽油)の削減 |
3.0 |
59,232.1
リットル |
77,131.7
リットル |
30.2 |
×
(未達成) |
及び走行距離の削減 |
3.0 |
352,611
キロメートル |
361,250
キロメートル |
2.5 |
×
(未達成) |
重油使用量の削減 |
6.0 |
233,500.0
リットル |
214,300.0
リットル |
8.2 |
○
(達成) |
液化石油ガス(LPG) 使用量の削減 |
1.5 |
12,150.2
リッポウメートル |
11,769.2
リッポウメートル |
3.1 |
○
(達成) |
都市ガス使用量の削減 |
5.5 |
83,434.0
リッポウメートル |
28,387.0
リッポウメートル |
66.0 |
○
(達成) |
電気使用量の削減 |
2.0 |
9,328,555.7
キロワット |
8,927,470.4
キロワット |
4.3 |
○
(達成) |
水道使用量の削減 |
3.5 |
125,301.0
リッポウメートル |
96,518.9リッポウメートル
|
23.0 |
○
(達成) |
事務用紙使用量の削減 |
10.0 |
11,926,655枚
|
10,950,117枚
|
8.2 |
×
(未達成) |
燃えるごみ排出量の削減 (平成19年度比較) |
9.0 |
6,326.0
キログラム |
5,627.3
キログラム |
11.0 |
○
(達成) |
燃えないごみ排出量の削減 (平成19年度比較) |
9.0 |
337.0
キログラム |
434.1
キログラム |
28.8 |
×
(未達成) |
リサイクル率 (廃棄物全体に占める資源ごみの割合)の向上 (平成19年度比較) |
80.0 |
-
|
76.6
パーセント |
-
|
×
(未達成) |
環境に関する職員研修会の開催 |
年1回以上 |
-
|
-
|
○
(達成) |
|
環境に関する情報公開 ・提供 |
年12回以上 |
-
|
-
|
○
(達成) |
|
環境創造資源活用事業の推進 |
-
|
-
|
-
|
○
(達成) |
|
環境自治体会議への参加や自然環境保全に向けた周辺自治体との連携 |
-
|
-
|
-
|
○
(達成) |
●環境監査委員会からの所見
平成20年度の独自目標について監査した結果、エコアクション部門、エコマネジメント部門、エコガバナンス部門、その他の項目すべてについて○(達成)と評価しました。
エコアクション部門について個々の達成状況をみると、12項目(内訳では15項目)のうち、5項目(内訳では6項目)について目標を達成していませんでした。ガソリン車の走行量は前年度より増加したものの、ガソリン使用量は減少しており、これは燃費の良い軽自動車を多く利用したことが寄与していると考えられます。軽油の使用量と走行距離の増加は、小学校の統廃合でスクールバスを2台導入したことが原因と考えられ、やむを得ないものと判断しました。事務用紙使用量については、目標に無理があるのではないかという意見がある一方で、まだ無駄があるのではないかという指摘もありました。目標は達成していませんが、基準年及び前年度より減少していました。リサイクル率については、個人で購入・処理し事務局が把握できないものを目標値に含めていることに問題があると思われます。職員への呼びかけも合わせてご検討ください。これらの状況から、やや課題があるものの、部門評価を○(達成)としています。
環境に関する情報公開・提供については、広報のしろへの記事掲載、ホームページ更新が目標以上に実施されていました。今後は、ホームページの該当頁を何人の人が見たか、アクセス数を確認することも検討されてはいかがでしょうか。
環境創造資源活用事業の推進については、市内の事業者も注目していたものですが、製品販売までに至らず事業終了となったことは残念です。
なお、小学校の統廃合によってスクールバスを増やしたことにより、軽油の使用量・走行量が増加したとされていますが、一方で、廃校になった分の電気・ガス・水道などの使用量は除外されていたこと、統合した学校でのエネルギー使用量があまり増加していないことを事務局から聴きました。廃校によって減少した分を合わせると、トータルでの温室効果ガス排出量に影響してくると思われます。学校の統廃合は省エネ目的で実施されるものではありませんが、能代市として把握しておくことは意味があると思います。実績値があるということでしたので、記録を残しておかれるようにお願いします。
以上のように、全体として概ね良好に取り組まれています。この結果とともに数値のもつ意義を職員の皆さんへ周知され、市民・事業者の範となるべく、業務効率が低下しない範囲で、今後も引き続き積極的に取り組まれることを期待します。